いよいよ始まりました!「流山市に子どもの権利条約を広めるプロジェクト」
7/9にキックオフイベントである「こども家庭庁発足!こども基本法とその展望」と「こどもの声を聴くシンポジウム」が無事に終了いたしました。
このイベントは連続5回講座の第1回目であり、流山市民活動団体公益補助金事業です。お忙しい井崎市長にもご挨拶とご参加いただきました。
「こども家庭庁発足!こども基本法とその展望」
子どもの権利条約を理解するためには、まずは、この4月から始まった「こども家庭庁や子ども基本法」のことは外せません。 今回、基調講演には元子ども家庭庁設立準備室で、開庁の準備とこども基本法の成立に尽力されました、長田浩志さんにご依頼いたしました。
◉こども家庭庁ってそもそもどういうところなの?
こどもまんなか社会(こども中心に)を実現することがミッションであるというお話しがあり、その基本姿勢としては子どものための政策、子育て当事者の視点にたってしっかり聞いていくこと。
以前は、子どもによかれと思ったことを大人がやっていくことだったが、今は 大きな転換点を迎えているということでした。
◉こども基本法に関して。
ポイントも押さえておきつつ、色いろな法律に基づいて、バラバラだったものを集約していくという意味もある子ども大綱のお話しもありました。
子どもの声を聴いて政策を作りなさいという条文がある中で、どのようにそれをしていくのか?
子どもは権利の主体であるということをとらえること。次代を担うという存在というだけではなく、今を生きる市民である今、パートナーであるという意識が大切である。手をあげてくれる子、特別な配慮が必用な子の声ももちろん必用だが、一般的なサイレントマジョリティーの子達の声もひろうこと。子どもが伝えたいことをちゃんと漏らさないようにしないといけないこと。
子どもの声を引き出すファシリテーターの存在を養成をすることも大切だし、子どもわかものの委員そのものとして登用するなど。
試行錯誤を繰り返していく。躓いたからダメだということではなく、ある程度粘り強くやっていく。子ども若者意見プラス 1万人の目標ですが、現在4000人くらい。(ぜひ、ご登録を)
「子どもの声を聴くパネルディスカッション」
コーディネーターは淑徳大学特任教授 柏女霊峰先生。
子どもの声を聴くことを活動目的のひとつとする3組の代表の方に来ていただきました!
◉流山子ども食堂ネットワーク
・寄付をフードバンクから子ども食堂へ
・困っている家庭に生活用品を届ける
子ども食堂の充足率ですが、千葉県内では平均で19% 流山は70%あり、活発である。
7人にひとりは相対的貧困と言われており、クラスに5.6人いる計算であることもお知らせいただきました。
あつまれ西深井の森では、中学3年生が活動の話をしてくれました。活動そのものも楽しいが、振り返りの会で大人とフラットに意見交換ができる経験がとてもいい刺激になっているというお話しでした。
また否定からではなく、肯定から入ってくれるので信頼されている気がするとのことでした。
◉NPO法人流山おやこ劇場
子どもの権利条約が活動のよりどこりになっている。子どもの声を集めたつぶやきりんごのお話しもありました。
青年部の企画では高校3年生が発表してくれました。
小学生から青年スタッフで作るキャンプ運営について、第3の居場所の重要性について、また活動に誇りを持っているということをお話ししていただきました。
◉NPO法人CASE Japan
子どもの権利をどう感じるのかを生徒さんに聴いたレポートを発表いただきました。権利と義務の違いってなに?子ども時代に言われたとおりにやることが当たり前だったから自分には権利があり、それを伝えることをしたかった。CASEさんで大切にされていることは、保護者は子どもの幸せを最優先にし、子どもの好きを大切にする。急がせない。焦らせない。大人は待つ。子どもは大人から大切にされること、自尊感情、自己肯定感をしっかり持つように。そして自己受容する自分は何者かをしること。CASEさんからは小学生お二人が来てくれました。パソコンが好きと教えてくれたり、質問されるのは嫌と伝えてくれました。(笑)