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これからの5年を考える ~コロナ禍における活動の課題整理・届く情報発信~

3月13日に、流山子育てネット 会員連絡会@Zoomとして『これからの5年を考える ~コロナ禍における活動の課題整理・届く情報発信~』という題でゲストスピーカーをお招きし、勉強会を行いました。

【ゲストスピーカー】
★小林助産院 助産師:小林由美子さん 

   (新生児訪問・東葛病院産科勤務)
★南流山子ども食堂の会 代表:金川聡美さん
★NPO法人CASE Japan 理事長:吉田明子さん

 

スピーカーの皆さんには以下の点をお話いただきました。


①コロナ前・後の母親・父親の変化、活動の変化、子どもの変化
②支援者側・利用者側の困り感
③支援にたどり着くために必要なこととは?


小林助産院 助産師:小林由美子さん

小林さんは、新生児訪問を担当されていますが、 発信力があって、力のあるママさんは、外からの訪問者の受け入れを躊躇する人もいるため新生児訪問は減ったそうです。一方、新生児訪問を利用する人から聞かれる声としては、「家族以外の大人と久しぶりに話した」
「抱っこしてもらって嬉しい」など、孤独感を募らせている人も多い。
そして、一件当たりの時間が増えたそうです。

両親学級については、
緊急事態宣言中は中止(流山)。人数を50%に制限(我孫子)
ほとんどが中止(産院)ということで、出産への不安が大きくなっています。
コロナの前と後
しゃべって共有の場が奪われている。父親への支援が手薄であり、
ママ友作りができない状況。リアルでの開催が無理であれば、天候に左右されない、オンラインでの取り組みも手段のひとつ。


南流山こども食堂:金川聡美さん

コロナ前は、コミュニティー目的の親子が目立つ
コロナ後は、コロナ禍で経済的影響を受けた方に支援を切り替えました。生活困窮家庭が増えたと感じています。

コミュニティーメンバーのやりとりには、LINEを利用しています。
現在200名の登録があるそうです。
心配な方には様子を聞いて状況を確認し、必要があれば、24時間以内に緊急支援しています。最速で生活保護につながったケースもあるそうです。また、今年度はこども食堂の漫画も刊行し、誤解されがちなこども食堂のことを理解するツールとして役立っているそうです。


NPO法人CASE Japan 理事長:吉田明子さん

CASE Japanの吉田さんは、小学生以上の学習支援や生活などの相談にも対応されています。

コロナ後の相談内容として、

不登校⇒若干増えた
保護者のメンタルケア⇒新規が増えた・子ども以外親族の相談
ゲーム依存⇒相談の変化はない     
家族 ⇒父親との摩擦が増えた
生徒からの相談 ⇒自分自身に興味
将来への相談 ⇒制度の理解が進んだ
障害受容 ⇒ 早くなった
 

吉田さんがコロナ禍で思うこととして、
見捨てない・あきらめない・楽しむ
         ↓
コロナの前も後も変わらない

*年間を通して
出会うチャンス
情報を得る場が減る   面談は対面とオンライン

1学期
手洗いうがいが身につくまでと学校の課題の多さに苦労(中高生)
2学期
夏休み明けから登校への不安が大きくなった。受験生の苦悩
3学期
オンラインが使える生徒と使えない生徒に分かれた。

みなさんに、それぞれコロナ前・コロナ後の変化についてお話いただきましたが、共通しているのはつながりを諦めないという、心強い言葉でした。コロナ禍で先行き不透明な世の中となりましたが、この先5年を考えるよいテーマでの貴重なお話を伺えました。

 

今回の連絡会をふまえ、子育てネットでも来年度の活動に反映させていきたいと考えております。ゲストスピーカーの皆さま、ご参加の皆さま、ありがとうございました。